北区は、平成20年6月から、地球温暖化やヒートアイランドへの対策として、区民及び事業者を対象とした新しい助成制度を開始した。対象となる機器等は、8種類。
「太陽光発電システム」や「太陽熱温水器」などの他、地方自治体としては都内初となる「アイドリングストップ装置」や、都内でも例が少ない「遮熱性塗料」を対象とするなど、全国的にも他に類を見ない質量ともに充実した内容となっている。
対象となる機器等は、以下のとおり。
[1]太陽光発電システム
パネル状の太陽電池を屋根などに設置し、太陽の光エネルギーを電気に変えるシステム。発電した電気は売電することができる。
[助成内容]設置費用の5%(上限15万円)を助成。
[2]太陽熱温水器
屋根などに設置し、太陽熱により水を温めて、お湯として使うことができる。
[助成内容]設置費用の5%(上限15万円)を助成。
[3]CO2冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
高効率の電気給湯器。空気から熱を取り込んでお湯を沸かすことにより、従来のものと比べて大きなCO2削減効果と省エネルギー効果がある。
[助成内容]設置費用の10%(上限5万円)を助成。
[4]潜熱回収型給湯器(エコジョーズ)
高効率のガス給湯器。従来のガス給湯器では無駄になっていた排気熱を回収して利用することにより、従来のものに比べて大きなCO2削減効果と省エネルギー効果がある。
[助成内容]設置費用の10%(上限2万円)を助成。
[5]ガス発電給湯器(エコウィル)
都市ガスを燃料としてガスエンジンで発電し、その際に出る排熱でお湯を沸かす。給湯や暖房に使うことのできる家庭用発電システム。
[助成内容]設置費用の10%(上限5万円)を助成。
[6]燃料電池装置(ライフエル)
燃料(都市ガス、灯油等)から水素を取り出し、これを空気中の酸素と化学反応させて電気をつくる。
また、この反応時に生じる熱を利用してお湯を沸かすことができる。
[助成内容]設置費用の10%(上限10万円)を助成。
[7]遮熱性塗料
屋根や外壁に施工することで、太陽光を反射し、塗装面の畜熱を抑制する。省エネルギー効果だけでなく、ヒートアイランドの抑制にも効果的。
[助成内容]1平方メートルあたり1千円を助成。(上限10万円。)
[8]アイドリングストップ装置
信号待ちのときなどに、エンジンキーを回すことなく、安全にエンジンを停止し、発進することができる装置。自動車の燃料消費を抑え、排気ガスの低減に効果がある。 [助成内容]1台につき1万円を助成。(上限10台まで。)
※いずれも、設置及び施工前に窓口での相談が必要。
※赤羽エコー広場館(赤羽1-1-38:JR赤羽駅南高架下)内の環境大学展示コーナーで、6月1日(日曜)から7月10日(木曜)まで機器の一部を紹介。
(平成20年6月2日プレスリリース)
http://www.city.kita.tokyo.jp/